韓ドラ『まぶしくて』より〜
雪が降り始めた日、認知症の為に療養施設にいる母が部屋にいない。
施設の庭にいた母を見つけ「何をしてるんだ?」と問うと「足の不自由な息子の為に、雪かきをしている」と。
息子は、学生時代の通学路を思い出す。
雪の日の坂道は、不自由な脚では滑りやすい。
増してや、坂道。
けれど、通学路はいつも雪かきがしてあった。
誰が雪かきしてくれたのか?
ご近所さんか?
息子は、幼い頃の交通事故の為、片方の足の膝から下が義足になっていました。
友達にはいじめられ、仲間はずれ。
学校に行きたくないと言う自分に、母は容赦ない。
転んでも助けてくれない。
息子にとって、母は、厳しい冷たい母でしかなかった。
それが、初めて母の優しさ、母の自分を思う心を知ったのです。
そして言うのです。
「息子は、それを知らない」
その母の想い、優しさを知らないと。