2021/08/11
劇団四季『ノートルダムの鐘』
原作ビクトルユーゴーのノートルダム・ド・パリを元に作られた作品は、醜い容姿で生まれたが故に人間扱いをされなかった一人の男とそれを取り巻く人々の話。
内容自体は、多くの人が知っているかもしれないけれど、プロのパフォーマンスを堪能させて貰った。
普通の一人の男性から醜いせむし男へと変貌する一瞬の技。
大聖堂の鐘達が、時には鐘として時には街の人々として変わりゆく様。
時が止まれば、みじろぎひとつ許されない世界。
主役のせむし男を演じた人は、階段を登る時も降りる時も終始醜い男を全身で演じ続ける。
いったいどれだけの練習を積み重ねてきて、これだけの舞台を作り上げられたのかと思う。
エンディングで聴く歌の歌詞に込められた劇団四季の想い、『あなたの心に響くものが有れば…』
自分よりも劣っていると思う人、人間の根底にあるドロドロとした感情。
自分よりも劣っているって、何が？
見かけだけで判断するのか？
自分の中にある傲慢さ。
あなたはどう在りたいのか？
